パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が講演で市場の過度な追加利下げ期待をけん制したことで下落する場面もあったが、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%の大幅利下げが実施されたことや、米国経済のソフトランディング期待などを背景に先高期待が続いた。ダウ平均はパウエルFRB議長発言を受けて一時383ドル安まで下落したが、17.15ドル高(+0.04%)と小幅ながら3日続伸して終了。先週末に続いて終値の過去最高値を更新した。S&P500も一時0.60%安まで下落したが、0.42%高と反発して終了し、2営業日ぶりに終値の過去最高値を更新。ナスダック総合も0.38%高と反発し、過去最高値まで2.58%に迫った。S&P500の11セクターはエネルギー、コミュニケーション、不動産、ヘルスケア、ITなど9セクターが上昇し、素材、一般消費財の2セクターが下落した。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の16.96ポイントから一時17.79ポイントまで上昇したが、16.73ポイントで低下した。
9月月間ではダウ平均が1.85%高、S&P500が2.02%高とともに5カ月続伸し、ナスダック総合も2.68%高と2カ月続伸した。四半期ではダウ平均が8.21%高、S&P500が5.53%高、ナスダック総合が2.57%高となった。