先週末にトランプ次期大統領が次期財務長官にヘッジファンド・マネージャーのスコット・べセント氏を指名したことが好感された。同氏は予てより輸入関税は段階的に導入すべきだとしており、同氏の財務長官就任は株式市場の追い風になると受け止められた。ダウ平均は一時519ドル高まで上昇し、440.06ドル高(+0.99%)と4営業日続伸して終了。10営業日ぶりに取引時間中の史上最高値を更新し、終値でも最高値を更新した。S&P500も一時0.86%高まで上昇し、取引時間中の史上最高値を更新。0.30%高で終了し、6営業日続伸した。ハイテク株主体のナスダック総合も0.27%高と3営業日続伸。小型株指数のラッセル2000は1.47%高と6営業日続伸。2021年11月以来、3年ぶりに取引時間中の史上最高値を更新した。S&P500の11セクターは不動産の1.28%高を筆頭に、一般消費財、素材、ヘルスケアなど9セクターが上昇。一方、エネルギーが2.01%安となり、ITも0.35%下落した。米10年債利回りは先週末の4.410%から4.275%に低下し、投資家の不安心理を示すVIX指数は先週末の15.24ポイントから14.6ポイントに低下した。