ユナイテッドヘルスの大幅安が重しとなりダウ平均が下落した一方、注目された米11月消費者物価指数(CPI)が市場予想と一致し、年内の追加利下げ期待が強まったことを背景にハイテク株が大きく上昇した。ダウ平均は朝方に128ドル高まで上昇したものの、99.27ドル安(-0.22%)と5営業日続落して終了。米上院議員が医療保険会社に薬局事業からの撤退を義務付ける法案を提出したことでユナイテッドヘルスが5.60%下落し、1銘柄でダウ平均を194ドル余り押し下げた。一方、S&P500は終日プラス圏で推移し、0.82%高と3日ぶりに反発。ハイテク株主体のナスダック総合も1.77%高と3日ぶりに大幅反発し、取引時間中と終値の史上最高値を更新。初めて20000ポイントを上回って終了した。ハイテク株は、量子半導体の開発が引き続き好感されたアルファベットが5.52%上昇したほか、テスラが5.93%高、エヌビディアが3.14%高となり、アマゾン、メタ、ネットフリックスも2%超上昇した。米10年債利回りは前日の4.221%から4.273%に上昇したが、CMEのフェドウォッチ・ツールの12月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は前日の89%から99%に上昇した。