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<7685>BUYSEL、買い取り・販売好調で高成長――積極的なM&Aによる業容拡大も

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出張訪問件数は2ケタ増
 同社は出張訪問買い取りサービス「バイセル」を展開する。20年には総合買い取りサロン「タイムレス」を展開するタイムレス、22年7月には買い取り店舗「Reuse Shop WAKABA」を展開するフォーナイン(東京都千代田区)を子会社化し、事業拡大を図った。その効果もあって、前12月期決算は連結売上高337億2400万円(前々期比36.0%増)、経常利益37億2700万円(同62.4%増)で、大幅な増収増益となった。


 都市圏から地方へ事業エリアを広げ、買い取り、販売の両面を強化している。加えて、グループのデータを一元管理することで販売チャネルの最適化を進め、オンラインとオフラインを併合するOMO(Online Merges with Offline)化や、海外販路の開拓から、収益性の向上にも努めている。こうしたことから、前期の出張訪問件数は24万3321件(前々期比16.1%増)、出張訪問当たり変動利益は4万5560円(同13.2%増)となった。

大幅増収増益路線まい進
 今期も引き続き出張訪問や店舗における買い取りを強化するため、「バイセル」「タイムレス」「Reuse Shop WAKABA」の連携を進める。また、テクノロジー領域への投資を強化し、データ基盤の整備、データ活用の推進から、出張訪問における査定時間の短縮など生産性の向上などにも取り組む。今期業績は売上高446億円(前期比32.2%増)、経常利益45億円(同20.7%増)で大幅な増収増益の継続を見込んでいる。期末一括配当25円(前期実績は20円)と増配も行う。

 今後については、シナジー(相乗効果)の創出が期待される領域への戦略的なM&A(企業の合併・買収)推進や、新しい収益源として新規事業の確立にも努める構えだ。24年12月期を最終年度とする中期経営計画では売上高465億円、経常利益60億円を目標とするが、M&Aなどの動向次第では上ブレする可能性は十分にあろう。

(株式新聞より)