■⾞両運⽤計画
⾞両運⽤計画は、列⾞ダイヤに基づいて、どの⾞両をどの列⾞に割り当てて運⾏するかを
決定します。限られた数の⾞両を効率的に使い、1⽇数百本にのぼる列⾞をダイヤ通りに運
⾏するためには、膨⼤な組み合わせの中から列⾞を割り当てる必要がある上に、輸送障害発
⽣時には計画の修正が余儀なくされています。それに加え、路線の特徴や⾞両の配置、点検、
分割・併合といった多種多様な制約を考慮する必要があるため、担当者には⾼度な技術が必
要とされています。「ReNom Railway」では、列⾞ダイヤや駅構内情報等を考慮し、⾞両運
⽤計画作成の⾃動化・最適化を AI を⽤いて実現します。さらに、⾞両運⽤の最適化により、
⾼額な⾞両の保有数を⾒直すことが可能となり、⼤幅なコスト削減も期待できます。
■構内作業計画
構内作業計画は、鉄道の安全・安定輸送を確保するために必要な⾞両の点検作業等に関す
る計画で、⾞両基地構内での⾞両の⼊換作業や検査、清掃などの実施場所や実施時刻を決定
します。
決められた列⾞運⾏を厳守するために、限られた時間で効率的に各種作業を実施する必要が
ありますが、⾞両基地内の設備条件や各作業⼈員のリソースなどの制約を考慮して⽴案する
上、輸送障害発⽣時には計画の修正が余儀なくされています。「ReNom Railway」では、各
社の鉄道設備に合わせて、AI による構内作業計画の⾃動化・最適化が可能です。また、従来
よりも計画⽴案にかかる作業量を⼤幅に削減することができることに加え、基地内設備のダ
ウンサイジングによるコスト削減も実現可能です。
「ReNom Railway」の追加により、鉄道分野へと AI 開発の対象領域を拡⼤すること
で、グリッドの企業理念である「インフラ ライフ イノベーション」をより広範囲で
実践してまいります。既に、サンプルデータを⽤いて計画の最適化が可能であること
を実証しており、今後は鉄道事業者との協業を通して実⽤化を⽬指します。さらに将
来的には、乗務員運⽤計画やダイヤ乱れの際の運転計画変更を⾏う運転整理、整備作
業計画等にも対象を拡⼤し、鉄道業界の DX 化推進に貢献していきたいと考えており
ます。
以上